デザインを依頼するときにデザイナーに言ってはいけない5つの言葉

デザイナーの仕事は、クライアントさんによってさまざまな依頼があります。良いクライアントさんもたくさんいる一方で、難しい要求に感じるものもたくさんあります。

今回は、デザインを依頼するときに、デザイナーに言ってはいけない言葉を5つ厳選しました。どのような言葉がデザイナーを悩ませるのか、順番に紹介していきます。

目次

中途半端な依頼によるいい加減な戻しや前言撤回

まずは、中途半端な依頼からくるいい加減な戻しや前言撤回です。

・おまかせでと言われたのに納品後に「なんか違う」

・可愛くしてほしいというオーダーであったのに「もう少しかっこいい方がいい」

このように最初に言った言葉を覆すクライアントさんがいます。

このようなことは、クライアントさん側のイメージが固まっていない状態で依頼をしてくる場合に起こりやすいです。たとえ漠然としていても、ある程度の方向性などはあるでしょう。

事前に少しでもクライアントさんが思い描いているビジョンをリサーチし、なるべくイメージを固めてから着手することが後からトラブルにならないポイントです。

クオリティとリソースを考えていない

2つめは、クオリティとリソースの面でどう考えても無理があると判断されるような内容の依頼です。

依頼の中には「今週中」や「3日以内」など、短期間の納品依頼もあります。納品までの時間が短いと、どうしてもデザインの質は落ちてしまいます。

例えば、通常10日で仕上げるものを3日で仕上げるとしたら、同じものに仕上げることはなかなか困難でしょう。

クオリティとリソースにはどうしてもバランスが関係してきます。

クオリティを上げるためにはある程度の時間が必要であり、時間を削れば削るほど、質の低下につながるため、双方の適切なバランスをとることが必要です。

いくらクライアントさんの要望であっても、納品後の品質に対するクレームやトラブルに繋がりかねないため、納期が短い場合は安請け合いせず、事前にしっかりと打ち合わせることが必要です。

「とりあえず」で複数パターン作らせる

デザインの依頼では「とりあえず2パターンください」などと複数のパターンを要求されることがあります。

クライアントさんが複数ある中からより自分たちの希望に沿った方を選びたいという気持ちも分かりますが、2パターン作るとなると、当然デザイナーは仕事の時間が2倍かかります。

でも採用されるの1つです!

「とりあえず」ということで、デザイン1つ分の料金で複数パターンを引き受けるのはデザイナーの負担や不満になりかねません。なぜ2パターンが必要なのか明確にしてもらい、デザインのパターンの数だけデザイン料をいただくようにしましょう。

第三者が絡んでいることを後から言う

クライアントである担当者さんとやりとりをしながら作業をして納品したのに、担当者さんの上司からNGが出て、結局作り直しということがあります。

実際、周りのデザイナーさんで上司のNGで1からやり直すことになった人がいました。

クライアントさん側での共有ミスもありますが、せっかく担当者さんとやりとりの時間もかけて作り上げたのに、作り直しの負担がかかってしまうことも。

他に仕事を抱えた状態だと、なおさら予定外の作り直しは大変です。そのため、クライアントさん側では、デザインの最終判断は誰がするのか、責任範囲を事前に共有することが大切です。

なるはやでお願いします

仕事の依頼を受け、クライアントさんに納期の指定を確認したら、具体的な日時ではなく、「なるはやでお願いします」と言われることがあります。

クライアントさん側で、別に納期は決まっていないけれど、できるならなるべく早く欲しいということなのでしょう。

しかし、クライアントさん側とデザイナー側での「なるはや」の日数の基準は当然違います。例えば、デザイナーによって「なるはや」が即日の人もいれば3日の人など、仕事の経験量によっても違ってきます。

クライアントさん側も、人によってイメージする日数が異なるでしょう。そのため、もし「なるはやで」とボヤっと依頼されたら、そのまま引き受けずに、必ず「なるはやとはおおよそ何日程度の認識でいるか」を確認することが大切です。

デザ美

なるはやとは何日までですか?

かわ男

「なるはやです!」

デザ美

具体的に何日ですか?

かわ男

「なるはやです!」

クライアントからは結局何日か教えてもらえなかった事が起業したての時にあります(笑)

また、もしその際に急ぎの仕事がある場合は、そのことをクライアントさんに伝えることで優先順位を決めることができ、おおよその納期も決められるでしょう。仕事においては、仮でもいいので納品日を決めてもらえるようにデザイナー側も提案することが大切です。

お互いを尊重し合って発注・受注しよう

デザイナーは、クライアントさんのイメージを形にし、より理想に近づくように構図やカラーなどを考え抜いて一つのデザインを作り上げています。そのため、ある程度のクライアントさんからの具体的なデザインイメージの提示や作成時間が必要です。

事前の打ち合わせが十分でないと、イメージ共有のずれが起こりかねません。特に具体的なイメージや納期をきっちりと決めることで、お互いが納得のいく気持ちの良い仕事ができるでしょう。

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